はじめに
新潟県の旧山古志村のデジタル村民になって約1年、先日初めて山古志へ帰省しました。
山古志のコミュニティ、ネオ山古志村では、山古志へ行くことを帰省と呼びます。
初めてでも山古志へ行くことはふるさとへの里帰りです。
最近では、デジタル住民票をNFTで発行する自治体なども増えてきましたが、
山古志はその先駆者であり、今なお進化し続けている稀有な存在です。
こちらの「地方創生Web3研究所」でも一番最初に取り上げられた注目度の高いプロジェクトでしたが、
その後さらに進化し続け、新たな取り組みが生まれ続けています。
【山古志DAO】 地方地域における「NFT・DAO」活用の可能性 – 新潟県山古志地域

今回は、私が体験した山古志への初帰省を通して、進化し続けるネオ山古志村の
リアルな現状をお伝えしたいと思います。
山古志から生まれた新たなプロジェクト
牛の角突きファンクラブ誕生
山古志には、「牛の角突き」という約1000年続く闘牛の文化があります。
今回の帰省の主な目的もこの牛の角突きの初場所を見るためでした。
山古志と言えば、NFTのデザインにもなっている錦鯉が有名ですが、
牛の角突きについては私もあまりよく知らず、コミュニティ内にファンクラブができたらしいというのを
なんとなく見聞きしていた程度でした。
ファンクラブの詳細については、こちらのnoteをご覧ください。
ネオ山古志村同様、こちらも有志で熱く盛り上がっており、ネオ山古志村の層の厚さを感じます。

また、「Nishikigoi NFT」のDiscordに参加していただくと、
「牛の角突きファンクラブdao」というチャネルがありますので、そちらからタイムリーな情報もゲットできます。
牛さんの魅力
闘牛と言われてもいまいちピンときていなかった私ですが、
生の牛さんと出会った瞬間、なんとも言えない魅力に心惹かれました。
牛さんは思いの外大きく迫力があったのですが、そのつぶらな瞳とのギャップと
触れた時の想像以上の暖かさに命の尊さのようなとても神聖な感覚を受けました。
今回のデジタル村民の帰省の様子は、テレビ新潟にも取材されました。
2日間しっかり密着していただきましたので、その様子もぜひご覧ください。
引き分けの精神
闘牛なので、一番強い牛を決めるのかと思ったら、牛の角突きの趣旨はそこではありません。
もともとは、神事として五穀豊穣や神様への感謝として行われていた伝統行事です。
だからこそ牛の角突きでは、勝ち負けはなく全てが引き分けです。
迫力のある真剣勝負でありながら、牛たちや戦いを取り仕切る勢子と呼ばれる人たちは、
皆明日からも共に生きるコミュニティの一員です。

大事な牛たちを大切にしながら、生活の中の伝統行事として、
山古志の地域コミュニティを活性化し、絆を生み出す重要なイベントです。
山古志の牛の角突きを通して、コミュニティの本質に触れたような、
山古志の魅力のコアの要素を垣間見たような、そんな気がしました。
私がデジタル村民になってから帰省するまで
デジタル村民になったものの
新しいコミュニティでの活動、いわゆるDAO活を始める際、
何をすればいいか分からない、というのはよくあることかなと思います。
私も山古志のDiscordには参加したものの
何をやったらいいかわからない日々をしばらく過ごしていましたが、
そんな時に、運営メンバー(今は世話人と呼んでいます)募集という投稿を目にして、
もう少し深い関わりを持てるチャンスと思い、勇気を出して立候補しデジタル村民にもなりました。
ただその後も、日々の情報に追いつくのも大変で、
精力的に活動するメンバーも多く、私ができることもあまりないなあと弱気になっていました。
そしてそんな時に、今度はあるやうむのvoicy番組で対談したい人を募集していて、
もしかすると私のような初心者が出ることで、裾野を広げることもできるかも?
という勝手な思いで、こちらもまた勇気を出して立候補してみました。

自分が貢献できること
ネオ山古志村で活動をしていて思うことは、
多様な関わり方を包摂する土壌があるということです。
初心者でも参加できる場所があり、
提案すればリアクションしてくれるメンバーがいます。
今回の山古志への帰省のもう一つの目的は、
山古志の牛の角突きをVR映像に収めるための撮影だったのですが、
これも山古志の牛の角突きや山古志の風景を撮ったら面白そうという思いつきを
世話人のRYUさんがのってくれ、ものすごいスピード感と実行力で実現されたものです。
VR旅行プラットフォーム「どこでもドア」の方の協力も得て、
公開された映像の一つがこちらです。

やっぱりコミュニティ
ネオ山古志村が進化し続ける理由、それはやっぱりコミュニティです。
元気があれば、何でもできる。
コミュニティがあれば、何でもできる。
私がDAO活をする理由は、自分も含めたあらゆる人が
それぞれの適材適所を最大限発揮できる場をつくることで、
ネオ山古志村には、そういったポテンシャルが溢れているように感じます。