前回の記事では、地域おこし協力隊DAO全国第一号として余市町でmachiDAOが誕生した背景と、hiroさんの紹介をお伝えしました。
今回は、hiroさんが着任してからまず最初に始めた活動——ビーチクリーンについてご紹介します。「地域おこし協力隊に海岸清掃を頼むなんて、もったいないのでは?」と思う方もいるかもしれません。しかし余市町のビーチクリーンは、ただのゴミ拾いではありません。

着任2ヶ月目、まず海に出た
hiroさんは2024年4月に余市町に着任し、6月には早くも第1回のビーチクリーンを開催しています。
多くの協力隊員が着任直後は地域の情報収集や関係づくりに時間を使う中、hiroさんは「まず動く。動きながら関係をつくる」というスタイルで活動を始めました。pNouns DAOのコアメンバーとしてオンラインコミュニティを運営してきた経験から、「人は企画に集まる。企画を出せば仲間ができる」という考えがあったのかと思います。
この判断が功を奏し、2024年6月から11月の半年間で約10回のビーチクリーンを大浜中海岸やモイレ海岸などで実施。2025年に入っても活動は継続しており、machiDAOの定番行事として定着しています。この実績は余市町の公式広報誌にも掲載され、自治体が公式に認める活動となりました。


「ゴミ拾い」を「海を楽しむイベント」に変える
特徴的なのは、清掃活動の設計そのものです。
第2回では、オリジナルTシャツの配布やランチ交流会を組み合わせて開催。「ボランティア」ではなく「海を楽しむイベント」として打ち出すことで、初めての人でも気軽に参加できる雰囲気をつくりました。参加者同士がランチを囲みながら自然に会話が生まれ、「また来たい」と思えるつながりができていきます。
さらにユニークだったのが第3回。香川・大分・鳥取のmachiDAOメンバーがオンラインでリモート参加するという試みを行っています。余市の海岸でゴミの状況をリアルタイムで共有しながら、離れた場所にいるメンバーもそれぞれの地元で同時に清掃活動を実施しました。
「一緒にやっている感」を距離を超えて共有するこの仕組みは、Discord上でオンラインコミュニティを日常的に運営しているhiroさんだからこそ発想できたものです。活動後はDiscordに写真やレポートを投稿。全国のメンバーが「余市の海、きれいだね」「次は参加したい!」とリアクションする中で、余市町との接点が自然に広がっています。
「また参加したくなる清掃活動」が町にもたらしたもの
環境美化活動は、多くの自治体が「やりたいけど人が集まらない」と感じている領域です。machiDAOのビーチクリーンは、隊員のオンラインコミュニティを通じて町外からも参加者を集め、半年で10回という継続性を実現しました。
そしてこの活動には、環境美化だけにとどまらない効果があります。活動の様子がSNSやDiscordで発信されることで、「余市の海」を知る人が全国に増えていく。参加者が「楽しかった」とSNSに投稿すれば、それは町のPRにもなります。実際に広報誌に載せられる「見える成果」があることも、自治体にとっては大きなポイントではないでしょうか。
たった1人の隊員の着任から始まった海岸清掃が、オンラインコミュニティの力で「余市の海のファン」を全国につくっている。次の記事では、hiroさんの人脈がさらに大きなイベントを余市町に呼び込んだエピソードをお伝えします。
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