【道の駅×NFT】道の駅が打ち出す!NFTを活用した地方創生

第12弾の地方創生Web3研究所は『道の駅×NFT』です。

国土交通省は道の駅の「地方創生・観光を加速する拠点」への進化を推進しています。この取り組みにNFTを掛け合わせることでどのような可能性があるのか?

今回は滋賀県犬上郡甲良町にある道の駅せせらぎの里こうら(道の駅こうら)が、2023年4月27日に販売を開始した道の駅では日本初※のNFT(Non-Fungible Token:非代替性トークン)こうらメイトの紹介とともに、道の駅×NFTの可能性を考えます。

※2023年4月26日道の駅こうら調べ

目次

道の駅とは

道の駅は以下の3つの機能をもつ休憩施設として誕生しました。

  • 休憩機能 24時間利用できる清潔なトイレ、ゆったりとした駐車場など
  • 情報発信機能 地域の情報ステーション。道路情報や歴史・文化、名産品や観光地の紹介など
  • 地域の連携機能 活力ある地域づくりの取り組み。地域振興施設

2023年8月4日現在1209の道の駅が登録されています。

国土交通省 道の駅一覧

現在の道の駅の取り組み

  • 第1ステージ(1993~)
    通過する道路利用者のサービス提供(休憩場所)
  • 第2ステージ(2013~)
    地域の創意工夫⇒目的地化
  • 第3ステージ(2020~2025)
    地方創生・観光を加速する拠点へ

国土交通省は2020年から2025年までを「道の駅第3ステージ」と位置づけ、「道の駅を核とした地方創生」「道の駅の持続可能な安定運営」を目指した取り組みを推進しています。

国土交通省 「道の駅」第3ステージの実現に向けた新たな取組を開始します

2019年11月18日の『新「道の駅」あり方検討会提言』では、新たなインバウンド観光拠点として道の駅を世界ブランドへとあります。道の駅の安定運営のため、インバウンド需要は大事な収入源です。

新「道の駅」あり方検討会提言(2019.11.18)

道の駅×NFTの可能性

  • 道の駅に興味がある人々をつなげる
  • 利用者と作り上げる新しい道の駅
  • 地域の問題点の解決
  • NFTを使って世界に発信する
  • 安定運営のための収入源

道の駅に興味がある人々をつなげる

NFTをコミュニティの参加証として、道の駅に興味がある人々をつなげることができます。共通の価値観の人々の交流や情報交換の場を提供することで、コミュニケーションを活性化させます。

魅力的なコミュニティは人を引き寄せ、関係人口を増やす要因になります。

利用者と作り上げる新しい道の駅

運営者が利用者に対してサービスを提供するモデルがほとんどです。コミュニティ内で運営者や利用者の立場をこえて、アイデアや意見を出し合い、一緒に作ることで今までにない新しい道の駅ができる可能性があります。

運営者、利用者の垣根をこえ、より良い道の駅・地域づくりを考えます。

地域の問題点の解決

地域の問題点をNFTコミュニティで議論することで解決できる可能性があります。その地域に住んでいない第三者が見ると今まで解決しなかった問題が解決できるかもしれません。

他の地域の取り組みや問題点の検証は、地域の発展につながります。

NFTを使って世界に発信する

NFTの市場は世界規模です。地域の特色を織り込んだNFTを販売することで、インバウンド観光拠点として世界中に地域の魅力を発信できます。

インバウンド需要は地域経済を活性化させます。

安定運営のための収入源

NFTの販売が大きな収入源になる可能性があります。道の駅の主な収入源は直売所などの現地ショップです。NFTはネット環境があれば購入できるので、世界中から資金を集めることもできます。NFT自体に人気がでれば、投資目的の購入も期待できます。

現地ショップで使える割引クーポン機能をもたせ、道の駅への来訪も促せます。

道の駅×NFT事例 こうらメイト

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ここからは日本初の道の駅NFTこうらメイトを紹介します。

こうらメイトは道の駅こうらが2023年4月27日に販売を開始した、日本初の道の駅NFTです。道の駅で割引や特典が受けられるほか、NFT保有者限定のLINEオープンチャットに参加できます。

NFTになっているかわいいワンコのイラストは、滋賀県在住のイラストレーターちびさん(Instagramアカウント:@chibi_mono_chibi)が手掛けたものです。

こうらメイトの特徴

こうらメイトは以下の特徴があります。

  • NFTを活用したデジタル会員証
  • 日本全国どこからでも参加可能
  • ノーマルタイプとコンテンツタイプ
  • DiscordではなくLINEオープンチャット

NFTを活用したデジタル会員証

こうらメイトはNFT(Non-Fungible Token)を活用したデジタル会員証です。NFTは非代替性トークンと呼ばれ、コピーや改ざんができない唯一無二のデジタルデータになります。

日本全国どこからでも参加可能

こうらメイトはスマホがあれば日本全国どこからでも参加できます。

道の駅こうらを知っていても、知らなくても。どなたでも参加できます。

ノーマルタイプとコンテンツタイプ

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出典:これを読めば完ぺき!こうらメイトの楽しみ方

こうらメイトはノーマルタイプとコンテンツタイプが販売されました。イラストはかわいいワンコのイラストで、色違いの2種類です。タイプによって値段、特典が異なります。

ノーマルタイプ・コンテンツタイプ共通の特典として以下の3つがあります。

  • LINEオープンチャット限定メンバーシップ
  • 限定イベント申込資格
  • お得な特別LINEクーポン(2024年3月31日までの期間限定クーポンです)

コンテンツタイプは愛犬家にうれしい特典が2つ追加されます。

  • 「ミニゲームつき!プロカメラマンが撮るわんわん撮影会」参加権
  • ドッグラン特別LINEクーポン(2024年3月31日までの期間限定クーポンです)

コンテンツタイプの販売は終了しています。

DiscordではなくLINEオープンチャット

NFTのコミュニティといえばDiscordを使うことが多いですが、Discordを知らない人にはハードルが高くなります。日本で多くの人が利用しているLINEを使うことで、コミュニティ参加のハードルを下げ、コミュニティの活性化を促しています。

道の駅こうらの思い

道の駅こうらではこれまでも様々な取り組みをおこない、利用者も順調に増えています。しかし、「取り組みが地域のためになっているか?」「もっと多くの人と一緒にできないか?」などの思いがありました。

  • 地元農産物をつかったオリジナル商品の開発(ピクルス、ドライフルーツなど)
  • 地元事業者と連携したオリジナル商品の開発(クラフトビールなど)
  • テイクアウト型 本格石窯ピザの店「Pizzeria UNO」の運営
  • 滋賀県内産の原料をつかった手作りクレープの店「Crepes」の運営
  • 滋賀県内の道の駅では初めてとなるドッグランの開設
  • 「みんなでつくろう、道の駅こうら」をコンセプトに、地元産木材をつかった屋外テーブル&イスを地元住民の方と共同製作
  • 地元の事業者様と一緒に甲良町・湖東エリアの観光促進に取り組む「こうら・ウエルネスツーリズム実行委員会」の事務局

など、道の駅こうらだけでなく、甲良町や湖東エリアを盛り上げるため、さまざまな工夫を行ってきました。
その甲斐あってか、こうした取り組みに対する励ましのお声をいただくこともあり、道の駅のお客様も順調に増えてきました。

ただ、一方でこんな思いもあります。

「これらの取り組みは、本当に地域のためになっているのだろうか?」
「もっと多くの方と一緒に地域を盛り上げる仕組みはできないだろうか?」

道の駅づくりの”仲間”募集します!「こうらメイト」

こうらメイトの一番の目的は未来の道の駅・地域づくりを一緒におこなう仲間づくりです。応援してくれる仲間を集め、LINEオープンチャットを使って運営者と対等な立場で意見やアイデアを言い合える場を作っています。

運営者と利用者が道の駅について会話する機会はほとんどありません。それは利用者同士でもいえることです。同じ道の駅を利用していても、見ず知らずの人と会話をしようとはあまり思いません。

同じNFTを所有し、コミュニティに参加することで会話がしやすくなります。運営者、利用者それぞれが対等な立場でアイデアを出し、議論することでより良い道の駅・地域づくりを目指しています。

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出典:道の駅づくりの”仲間”募集します!「こうらメイト」

道の駅×NFTが道の駅・地域の発展につながる

道の駅×NFTは始まったばかりです。こうらメイトの取り組みは大きな可能性を秘めています。

近年、人口減少や少子高齢化が進むなか、地域の活性化は地元の人だけでは難しくなっています。NFTを活用し、日本全国、世界各地から応援してくれる仲間を集めることができれば、地域の発展の大きな一歩になります。

「あるやうむ」ではこれからもNFTを活用した地方創生を紹介し、自らも推進していきます!

この記事を書いた人

ススアキ

ときどきブログを書いてます。

ふるさと納税NFTからWeb3やNFTに興味を持ちました。

シン地方DAOで「NFT × 地方創生」について勉強中。

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