前回の記事では、hiroさんが着任2ヶ月目から始めたビーチクリーンが余市町の定番行事になるまでの取り組みをお伝えしました。
今回ご紹介するのは、machiDAOの活動の中でもひときわ大きな反響を呼んだ坂口恭平氏の展示&ライブイベントです。「地方の小さな町で文化イベントなんて、人が集まるの?」——そんな声が聞こえてきそうですが、このイベントの始まりから当日までのプロセスを知れば、印象が変わるかもしれません。

Xスペースでの直談判から始まった
このイベントが生まれたきっかけは、hiroさんの行動力にあります。
坂口恭平さんがX(旧Twitter)のスペース機能で配信している「恭ラジ」に参加したhiroさんが、その場で
「余市でイベントをやりませんか」
と直接オファー。すると坂口さんはその場で日程を決めてくれたといいます。SNS時代ならではのスピード感ですが、これができるのは、hiroさんがpNouns DAOのコアメンバーとしてWeb3コミュニティで活動し、坂口さんとも接点のある世界にいたからこそです。
準備は、machiDAOメンバーの「おせんちゃん」——坂口恭平さんの大ファン——との共同作業で進められました。余市町内を一緒に歩き回って会場候補をリストアップし、作品の選定や展示レイアウトまで坂口さんと直接やりとり。「メンバーのやりたいを実現する」というmachiDAOのコンセプトが、そのまま形になったプロジェクトでした。


2日間で起きたこと
2024年9月21日〜22日、余市エコビレッジで開催されたイベントでは、坂口恭平さんの未公開・最新パステル作品21点が展示されました。
初日には1時間にわたるライブパフォーマンスを実施。2日目には予定外のアンコールライブも行われ、会場は終始熱気に包まれました。Tシャツ等のグッズは完売。会場費の一部は寄付に充てられています。
告知にはXスペースを活用し、500人超のリスナーを集めました。後日、北海道新聞の暮らし面にも関連する取材記事が掲載されています。


自治体職員には声をかけられない人を呼べる
このイベントが示しているのは、「地域おこし協力隊DAOの隊員は、自治体職員には声をかけられない人を地域に呼べる」ということです。
通常、自治体がアーティストを呼んでイベントを企画する場合、予算確保、企画書作成、代理店への依頼——と相応の時間とコストがかかります。しかしhiroさんの場合は、自分のコミュニティのつながりの中から「余市でやりたい」という声が自然に立ち上がり、メンバーとの共同作業で実現にこぎつけています。
結果として、余市エコビレッジの名前が全国に届き、北海道新聞にも掲載され、Xスペースでは500人以上が余市発のイベントを知ることになりました。隊員のネットワークが町の広報力になる——その具体例がこのイベントです。
次の記事では、hiroさんのデジタルスキルがもっと身近なかたちで町民の暮らしに役立っているエピソードをお伝えします。
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