【余市町】地域おこし協力隊DAO第一号はなぜ余市町だったのか|machiDAOの誕生(実績・事例紹介①)

「地域おこし協力隊は制度としては知っているけれど、DAOと組み合わせるってどういうこと?」

そんな疑問を持つ自治体担当者や、地方移住に興味のある方に向けて、全国で初めて「地域おこし協力隊DAO」の取り組みが始まった北海道余市町の事例をお伝えします。

2024年4月、あるやうむが提供する「地域おこし協力隊DAO」の記念すべき第一号プロジェクトとして、余市町で「machiDAOが誕生しました。DAO推進のトップランナーであるHiroさんが隊員として着任し、オンラインとオフラインを横断しながら余市町の”ファン”を全国に広げています。

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この記事では、余市町がどんな町なのか、なぜ地域おこし協力隊DAOの第一号に選ばれたのか、そしてhiroさんとmachiDAOの全体像をご紹介します。

目次

北海道余市町ってどんなところ?

余市町は、北海道の西部・積丹半島の東の付け根に位置する、人口約1万7,000人の町です。札幌から車で約1時間、小樽からは約30分という立地で、都市部へのアクセスが良いのも特徴のひとつです。

余市町の魅力を語るうえで欠かせないのが、「食」と「自然」の豊かさです。

ニッカウヰスキー余市蒸溜所は、創業者・竹鶴政孝がスコットランドに似た気候を求めてこの地を選んだことで知られ、年間を通じて多くの観光客が訪れます。近年は道内有数のワイン産地としても注目されており、町内には複数のワイナリーやヴィンヤードが点在しています。りんご、さくらんぼ、ぶどうといった果樹栽培も盛んで、海の幸ではウニやカキも名産品です。

余市町は「ガストロノミーツーリズム」食をテーマにした観光を推進しており、この豊かな食文化をどう町外に発信し、関係人口の創出につなげていくかが大きなテーマになっていました。

余市町が抱えていた課題

余市町は観光資源や食の魅力に恵まれている一方で、多くの地方自治体と同じく、いくつかの課題を抱えていました。

まず、ふるさと納税の寄付者との関係が「一度きり」で終わりがちだったこと。ウイスキーや海産物を中心に寄付を集めてきましたが、寄付者にとって余市町は「返礼品の送り元」にとどまり、町そのものへの愛着や再訪にはなかなかつながっていませんでした。

もうひとつが、デジタルを活用した情報発信力の不足です。ガストロノミーツーリズムを掲げていても、その魅力を継続的に発信し、町外の人々と双方向のコミュニケーションを取れる仕組みが整っていませんでした。

余市町の政策推進課は、こうした課題の解決に向けて新しいアプローチを模索しており、そこに登場したのがあるやうむの「地域おこし協力隊DAO」でした。

実は、余市町とあるやうむにはすでにNFTをふるさと納税の返礼品として活用する「ふるさと納税NFT」の協働の実績がありました。この下地があったからこそ、全国第一号という新しい挑戦を余市町からスタートすることができました。

「地域おこし協力隊DAO」という新しい仕組み

地域おこし協力隊DAO は、従来の地域おこし協力隊の制度をベースに、デジタルコミュニティ(DAO)の運営を活動の柱として加えた新しい形の地方創生モデルです。

従来の協力隊との大きな違いは、隊員の活動が「地域の中」だけで完結しないことです。

従来の協力隊も、もちろん地域の中で住民と関わりながら課題に取り組むという本質は同じです。地域おこし協力隊DAOでは、それに加えてDiscordやLINEオープンチャットなどのオンラインツールを使い、「地域のファンコミュニティ」を全国規模で形成します。地域の外にいる人も「応援したい」「関わりたい」と思える場をつくることで、関係人口を生み出していく仕組みです。

余市町では、この取り組みに地域おこし協力隊制度の特別交付税措置の枠組みを活用しています。あるやうむが「隊員の募集・選定」「着任中のサポート」「デジタル技術の提供」を一気通貫で支援するため、自治体側の実質的な財政負担や職員の手間を最小限に抑えられるのも導入の決め手のひとつでした。

着任した隊員—hiroさんの紹介

2024年4月、地域おこし協力隊DAOの全国第一号の隊員として余市町に着任したのが、hiroさんです。

hiroさんは札幌市出身。前職を退職後、フリーランスとしてDAO関連の活動に携わっていました。Web3の世界では、世界最高峰のDAOとして知られる「Nouns DAO」に提案・投票権を持つ日本のサブDAO「pNouns⚡️DAO」のコアメンバーとして活躍しており、国際的なDAO運営の経験を持つ”DAO推進のトップランナー“です。

余市町を選んだ理由には、個人的なつながりもありました。幼少期から両親の仕事の関係で余市町を頻繁に訪れていたこと、近隣の小樽市で余市の名産品であるワインを扱う仕事に携わっていたことなど、地域との縁が深かったのです。

hiroさんはインタビューでこう語っています。

「余市ワインのように、ゆっくり時間をかけて成熟したコミュニティにしていきたい」

DAOの専門知識と地域への愛着——このふたつを兼ね備えた人材だからこそ、全国第一号の隊員として選ばれました。

machiDAOとは?

hiroさんが余市町で立ち上げたのが、「machiDAO(マチダオ)」というデジタルコミュニティです。

machiDAOは、余市町の町おこしをきっかけにスタートしたDAOプロジェクトで、「地方生活の魅力を発見して遊ぶ・仲間をつくるゆる楽DAO」をコンセプトに掲げています。”誰かのやりたい”を叶える大人の遊び場——それがmachiDAOの目指す姿です。

活動の場はオンラインとオフラインの両方に広がっています。

オンラインの活動拠点としては、Discordサーバー「Yoichi machiDAO」と、LINEオープンチャット「しりべしる」を運営しています。Discordでは毎週のワークショップやWeb3勉強会を実施し、LINEオープンチャットでは後志(しりべし)地域のローカル情報を地元住民とも共有する場をつくっています。

オフラインの活動としては、余市町内でのビーチクリーン活動やSUPイベント、アーティストを招いた文化イベント、農業ボランティア、スマホ・パソコン相談会など、多彩な取り組みを展開しています。

参加者は余市町内や北海道内に留まらず、東京、北陸、関西、四国、九州、さらには香港からも参加するグローバルなコミュニティに成長しています。

machiDAOには、余市のりんごをモチーフにしたイメージキャラクターもいます。Nouns DAOにちなんだ四角いメガネをかけた愛らしいデザインで、コミュニティの顔として親しまれています。

まとめ—「余市のファン」を全国に広げる挑戦が始まった

2024年4月、全国で初めての地域おこし協力隊DAOとして余市町でmachiDAOが誕生しました。

ワインとウイスキーの町・余市が抱えていた「ふるさと納税寄付者との関係づくり」「デジタル発信力の不足」という課題に対して、DAO推進のトップランナーであるhiroさんが、オンラインコミュニティとリアルな地域活動を掛け合わせた新しいアプローチで挑んでいます。

次の記事では、machiDAOが余市町で実際にどんな地域活動を行ってきたのか——ビーチクリーンやアートイベント、農業ボランティアなどリアルな取り組みの詳細をお伝えします。

次の記事:【余市町②】ビーチクリーンからアートイベントまで|machiDAOのリアルな地域活動

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