【あるやうむ創業ストーリー②】念願の札幌移住からふるさと納税NFTを始めた理由

前回の続きです!
いよいよ、札幌移住編の始まりです。

前回の記事はこちらからご覧いただけます。

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【あるやうむ創業ストーリー①】東京を抜け出し、地方創生を志したワケ 株式会社あるやうむは2020年11月に誕生し、2021年の11月からふるさと納税NFTの事業を開始しました。当社は「NFTによる地方創生」をミッションとして、いますぐチャレン...

目次
 〜〜〜〜前回〜〜〜〜〜
 東京の生活に飽きた小中高時代
 地方創生を志し京都へ、仮想通貨と出会う
 〜〜〜〜今回〜〜〜〜〜
 あこがれの街札幌に移住
 あるやうむ創業・運命の出会いでJPYCへ
 ふるさと納税NFTを開始

創業までのストーリー

あこがれの街札幌に移住

ーなぜそこまでして、札幌に行きたかったのですか?

もともとまちづくりが好きで、札幌は世界的に見ても、人口が100万人いる町の中で一番雪が降るところなんです。インフラやまちづくりで独自の規格があるところが面白いと感じました。あとは、意味分かんないくらいに雪が降るところですね。無駄なところに人間さを感じて(笑)東京だと合理的すぎるのですが、冬道でタクシーがスタックした時にみんなで押すとか、カオスな感じが良いですね(笑)

あるやうむ創業と運命の出会いでJPYCへ

札幌に来てから、2020年の11月に株式会社あるやうむを設立しました。北海道では大きな企業があまりなく、toCビジネスが王道だったため、グッズの通販事業を開始しました。

ーなぜグッズの通販を始めたのですか?

もともと、アニメが好きで自分でグッズを作ることもあったので、イラストレーターさんと協力して作り始めました。ですが、2019年の夏に仮想通貨バブルが始まり、こっちのほうが儲かっていたのでグッズ屋をおろそかにしてしまいました(笑)

そんな中、運命の2021年3月にJPYCの原沢さんから「JPYCで働かないか」とDMが届きました。

ーお誘いを受けてどのように感じましたか?

当時はJPYCファンコミュニティを勝手にやっていたので、誘っていただけたことは嬉しかったものの、仮想通貨の業界は投機的な側面が強く、決してきれいな業界とは言えなかったので、とても迷い、業界の友人に相談しました。最終的にはなんでもトークンさんに5時間くらい相談して、「今のブロックチェーンはカジノ産業のようだけど、今後そうではない業界になる可能性もある」と思い、入社する決断をしました。

JPYC岡部さんとの写真

ー入社してからは何を感じ、どうのようにしてふるさと納税NFTの事業開始に至ったのですか?

まず、一年位ですがJPYCに入社してほんと良かったです。年齢性別場所を問わず、人材が集まれる環境があり、適切に評価されることに感動をしました。フルリモートで広島、大阪、神戸、札幌と日本全国から、人が働いていて、地方の人のほうがコミットメントが高いことも知ることができ、本当にフルリモートで会社を回すことができるのだと気付かされました。あとは、若い人も年をとっている人も関係なく一緒に仕事をすることは、日本の年功序列とは違っていて素晴らしかったですね。

半年くらいJPYCで仕事をする中で、たくさんの驚きもがありました。その中の一つが、バリュエーションの決められ方です。スタートアップはビジネスの商機を立てることさえできれば、その時点での企業価値以上のバリュエーションがつくこともあります。それならば、「みんなスタートアップをやればいいじゃないか」「自分でやってもうまくできるかもしれない」と思うようになりました。そんな中で、2つの出会いがあり、事業開始に至りました。1つ目の出会いは、2021年の11月に旅先で出会った方です。その方は、NFTビジネスを考えていて、地方でもNFTビジネスをやりたい人、求めている人がいることに気付かされました。そこから色々な方へ事業の壁打ちをする中で、ふるさと納税NFTの事業を考えるようになりました。ちょうどその頃、JPYCが主催したAMA(Twitterスペースでの音声イベント)でSkyland Venturesの木下さんが、「JPYCの中で起業したい人いませんか?」と聞いていたところに手を上げ、木下さんと出会い、ふるさと納税NFTの話をしたら興味を持ってくれて、すぐに資金調達の話が固まりました。

ふるさと納税NFTを開始

ーグッズ屋からふるさと納税NFTにピボットして、良かったこと、嬉しかったことはありますか?

ふるさと納税の返礼品としてNFTを使うことができたことが一番嬉しかったですね。このNFTは税金の仕組みの上で公金で発行されたもの、つまり「パプリックブロックチェーン上に、公のお金を載せることができた」という点で、世界的にみても大きな意味を持つことを成し遂げられたと考えています。

あとは5月7日に余市町の初めてのプロジェクトを実施した際、日本全国からのフルリモート体制で迎えられたことですね。今後の地域活性化には地域に人が残らないといけない中で、東京に人が流れてしまっている現状が心苦しかったので、それを覆すことができて嬉しかったです。実際に北海道の大学3年生と秋田の大学4年生、熊本の大学3年生にスタートアップで働く機会を与えることができているので、とても誇らしく思っています。

また、地方のためのソリューションを地方で行うことができたことも誇りに思っています。地方創生を謳っていながら、本社を東京においている会社が多い中、札幌に拠点を置きながら事業をできたことは嬉しいです。さらに、会社規模としても日本国内需要向けのNFTソリューションを地方で成し遂げることができ、東京、大阪、福岡でないスタートアップの雰囲気を立ち上げることができたと思っています。そして、首都圏以外の人材を集められた、NFTは必要ないだろうという既成概念、この2つをひっくり返せたこともよかったです。

ー地方人材を信じることができた理由は?

JPYCの経験で、地方にいる方のほうが東京にいる方に比べてコミットメントが高く、実際に自分自身が札幌からチャンスを与えてもらった身であるからです。

ー逆に大変だったことはなんですか。

なかなか最初にご一緒できる自治体が見つからない中で、ようやく話を進められそうな自治体と巡り会えて、イラストも作成し、返礼品として出そうと思っていたら、最後の最後で話がひっくり返ってしまったことがありました。それが、一番きつかったです。

あとは、ふるさと納税NFTの市場が本当にあるのかどうか不安になることもありました。事業開始当初は、クリプト長者向けに返礼品を制作し、提供しようと試みたのですが、想定していたほどの反響がなかったことがあり、その時は焦りました。ただ、意外にもNFT 初心者な方からの寄附が多かったことが分かり、そこからはそういった方々向けの企画にシフトすることができました。

将来の夢

ー今後会社をどのようにしていきたいですか?

「NFT×地域」でできる面白い体験をどんどん増やしていきたいと思っています。こうした取り組みをやっていかないとNFTの需要は増えていかいないとも考えています。共有財産のDappsを構築して、地域活性化も行っていきたいです。具体的には、少しずつ取り組みが始まっている「観光NFT」で、いかにその専門家としてグロースさせるかが重要と考えています。

ー個人としては今後どのようなことをしていきたいですか。

私は地方が大好きで、地方と首都圏の地域間格差を少しでも縮めるために自分で事業を興しました。常に、「首都圏以外の地方都市からどのようにしてプレイヤーを排出していくか」を考えています。NFTを活用した事業は、地域によらず、どこでもできる数少ないビジネスだと思っています。

出資される前までは誰も自分の話なんて聞いてくれなかったのですが、今となっては多くの方々が話を聞いてくれるようになりました。私は地域を応援するときに一番パワフルになれると思うので、最終的には、私のように地域で頑張る人たちを応援できるエンジェル投資家になりたいです。そして、個人としてこれからも、地方のためにお金を稼ぐ方法を見つけていきたいと思っています。

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